ISSにドッキングしている宇宙船「ソユーズ」にて冷却液漏れ!? クルー達の帰還は可能なの??

明けましておめでとうございます。今年初めての投稿になります。

宇宙系のニュースはチェックするようにしているのですが、今日気になったニュースがタイトルにある通り。

現在ISSには宇宙船「ソユーズMS-22」がドッキングしており、クルーがISSから地球に帰還する際に使用する予定です。

こんな感じでドッキングしてます


このソユーズから冷却液が漏出してしまったことが2022/12/15に検出されました。

アメリカ航空宇宙局NASA)、ロスコスモス(Roscosmos)は「クルー達の安全は問題なく、船外活動も予定通り行う」と発表しましたが、後日急遽船外活動を中止するとの発表しました。調べてみると冷却水はほぼほぼ失われていたみたいですね。

 

冷却水が漏れ出している様子

また問題となってくるのが帰還時にソユーズが正常に動作するのかという点です。

現在ISSは太陽からの光が当たりやすい地点に位置しており、ISS全体の温度が高くなりやすい状態にあります。実際に冷却液が漏れ出たことでソユーズ内に搭載していたフライト・コンピューター(帰還時の軌道を計算するためのコンピューター)が過熱するおそれがあり、そうなるとクルー達を安全に帰還させることが困難になります。手動で起動を計算する方法もあるみたいですが、地球へ着陸する範囲が広くなってしまいクルー達の回収に時間が掛かってしまうため、この方法は難しいようです。

 

じゃあソユーズではなく、クルードラゴンで帰還すれば良いのでは?と思うかもしれないですが、両者は設計段階から全く異なっている宇宙船であり対応した船内与圧服も異なります。なので、クルードラゴンで来たらクルードラゴンで帰還、ソユーズで来たらソユーズで帰還しなければならないのです。まさに救命ボートがない状態に今ISSのクルー達は陥っている状態です。

 

ロスコスモスは、「MSー22」の次の宇宙船「MSー23」を2023年3月に打ち上げ、ISSの残っているクルー達を回収したり、改善しながら現在の「MSー22」で帰還したりする方法を検討しているとのこと。

ぼくがもし今ISSにいるクルーだったら、少し辛抱して次回の「MSー23」が来るのを待ちたいところです。でもそうなると「MSー23」は無人で来ることになって本来「MSー23」に搭乗予定だったクルー達のミッションもやらなければならないってことですよね?定時で帰れず、残業までさせられている気分ですね、、、。

 

どうなることやら、今後のニュース要チェックです!!